山梨県の県庁所在地である甲府。新宿方らは中央線の特急や高速バスを使用して約2時間で行くことができるので、意外とアクセスがよかったりします。
今回は甲府に行く機会があり、日帰りすることもできたのですが、気になるホテルがあって宿泊してみることにしました。結果的に大当たり。今回は「城のホテル甲府」を紹介したいと思います。
甲府駅から徒歩1分

城のホテル甲府は甲府駅から徒歩1分の好立地。山梨県の県庁所在地ということもあり駅自体のアクセスもよく、ビジネスと観光の両方に需要の高い場所にあります。ホテル自体は甲府城跡に隣接しており、城のホテルという名前にも納得です。
2020年6月にオープンした新しいホテルなので、建物がとてもキレイなのが印象的でした。
シングルルームに宿泊

城のホテル甲府の客室は以下の種類。
- シングルルーム
- ダブルルーム Aタイプ
- ダブルルーム Bタイプ
- ハリウッド
- ツインルーム Aタイプ
- ツインルーム Bタイプ
- ユニバーサルルーム
AタイプとBタイプのある客室は、Bタイプの方がベッド幅が広くなっています。今回宿泊したシングルルームは最もスタンダードな客室です。
「和」な客室

新しめのホテルということで内装はかなりキレイ。
ただし、シングルルームの広さは12㎡になっていて、だいぶ狭いです。本当に最低限の広さという感じだったので大荷物だと置き場に困るかもしれません。
城のホテルというだけあって、客室内からは「和」の印象を受けました。

客室用のスリッパは使い捨てのものではありませんでした。作りがしっかりしていて、畳が使われているオシャレ仕様。
一般的な使い捨てタイプのスリッパも置いてあったので、好みで使い分けることができます。

ハンガーは木でできていました。チープさを感じない洗練されたものでした。
ベッドはサータ社製のマットレス

シングルルームのベット幅は140cmで、一般的なシングルルームと比べると少し広めになっています。
城のホテル甲府では全客室でサータ社製のマットレスが採用されています。サータ社のマットレスは全米売上No.1だそうで、寝心地はかなりよかったです。

枕元にはコンセントとUSBポートが1つずつと、電気のスイッチが設置されていました。
写真には写っていませんがコンセント類の下には凹みがあるので、スマートフォンなどを置いておくことができました。

コンセントとUSBポートはベッドの反対側にも設置してありました。人によって寝やすい身体の向きがあると思うので、両側に設置してあると便利です。
木目がキレイなデスク

ベッド脇のデスクは、木目がとてもキレイです。奥行きもしっかりあったので、PC作業などは問題なくできると思います。

デスクの端にはテレビが設置されています。壁掛けタイプのテレビなので、デスク上のスペースが奪われません。

デスクの引き出しには冷蔵庫や電子ケトルなどが入っていました。
コンパクトな水回り

水回りは非常にコンパクトなユニットバスです。ドアを開けた瞬間に正直狭いと感じました。
最低限な洗面台とトイレ

洗面台は最低限な設備になっていて、水道がシャワーと共用になっているほどでした。
アメニティは歯ブラシを含めて客室には何も置いていなく、フロントでもらうスタイルになっていました。水回りが狭いから置いていないのではなく、プラスチック削減を目指した取り組み(SDGs)だそうです。
トイレ部分の面積も狭く、座ったときに膝と壁の距離がかなり近かったです。
タマゴ型のバスルーム

バスルームはタマゴ型の浴槽になっています。
このあと紹介しますが、大浴場があるので客室内のバスルームは狭くてもいいんでしょうね。
甲府城郭の天然温泉

城のホテル甲府は最上階に大浴場があります。女湯は「舞鶴」、男湯は「遊亀」という名称が付けられており、それぞれ甲府にちなんだ名称になっています。
室内の大浴場の他に露天風呂もあり、雰囲気はかなりよかったです。低張性弱アルカリ性の温泉になっていて、疲労回復や健康増進などの効果が期待できます。
大浴場の中にはサウナもありました。今回宿泊した際はコロナ禍の影響で営業していなかったので残念です。

大浴場の混雑状況は客室のテレビから確認することができます。
ヒストリアラウンジ

大浴場と同じ最上階には「湯殿」というヒストリアラウンジがありました。ヒストリアという名前の通り、山梨の歴史が展示されたギャラリーになっています。
休憩スペースのようになっているので、湯上りの休憩や待ち合わせにも使えます。
豪華な朝食

朝食はホテル1階のレストラン「織々」で提供されます。今回宿泊した日はホテルが満室で、朝食会場もかなり混雑していました。
小皿を取るタイプのビュッフェ形式

和食を中心に、山梨名物の「ほうとう」など山梨の食材や郷土料理が多くラインナップされており、「母の味」をテーマにしたこだわりの朝ごはんが楽しめます。
ビュッフェ形式になっていて好きな料理を取りに行きます。トングなどで皿に盛り付けるのではなく、あらかじめ料理が盛り付けられている小皿を取っていくタイプです。各小皿にはラップがけされており、感染症対策が十分に取られていました。

朝食会場はあまり広くなかったですが料理の種類は豊富でした。各料理は少量なので色々な料理を楽しむことができます。
料理はどれも美味しそうで、どれを食べるか迷ってしまいます。
本格的な「ほうとう」

ほうとうは自分でよそるタイプで、麺が入ったお椀にスープをいれていきます。スープが入った鍋がいいですね。
麺の量が少なく気軽に食べられるからか、ほうとうを食べている人は多かったです。

スープ系のものを自分で入れるときに具の量を遠慮しがちですが、ほうとうの鍋には具がたくさん入っていたので、お椀に具をたくさん入れても他の人に対して後ろめたさがありません。具の種類も豊富なので、本格的なほうとうでした。
朝食の評判もよい

小皿を取っていくビュッフェ形式なので、盛り付けのセンスがなくても絵になります。おぼんやテーブルの木目に雰囲気があって、とても雰囲気がよかったです。
実際に食べたものはどれも美味しく、朝から食べすぎてしまいました。レビューサイトなどを見ても城のホテルの朝食はかなり評判がよく、宿泊する際は朝食付きのプランがおすすめです。
朝食時間以外はラウンジ営業

ホテル1階にある朝食会場は、朝食時間以外はラウンジ「曲輪」として営業しています。
電源が使用できるので、カフェやコワーキングスペース替わりとしても利用できますね。ちょっとした仕事や作業をする際は、客室から出て気分転換にもなります。

山梨県にちなんだソフトドリンク(無料)やワイン(有料)を飲むことができます。今回はワインではなくソフトドリンクを飲みましたが、桑の葉茶が濃厚で美味しかったです。
まとめ

設備や朝食などから旅館に泊まっているような心地よさがありました。旅館に泊まるよりも敷居は高くないので、ホテルと旅館のいいとこ取りだと思いました。
寝るためだけに宿泊するのではなく、ホテルでゆっくりしたいという人に適したホテルだと思います。甲府駅から徒歩1分でアクセスできるので、ビジネスと観光どちらの用途でもおすすめです。
客室の狭さは残念でしたが、それを忘れてしまうほどの快適さでした。トータルで見ると満足度はとても高くリピート確定。甲府に行った際はまた宿泊したいと思います。